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MRIが怖い閉所恐怖症の方へ!オープンMRIでスポーツ外傷を検査

MRIが怖い閉所恐怖症の方へ!オープンMRIでスポーツ外傷を検査

過去のMRIが怖くて検査をためらう方へ


膝の怪我でMRIを勧められたものの、狭いトンネル型への不安から一歩踏み出せない方は少なくありません。当院ではオープン型MRIを導入し、閉所恐怖症の患者さまにも配慮した検査環境を整えています。本記事では構造の違いや画像診断の特徴、費用面までわかりやすくご紹介します。


この記事の要点まとめ


  • オープン型MRIは左右が開いた構造で、閉所への不安を感じやすい方にも受けやすい検査環境を提供している
  • 靭帯・半月板などの軟部組織の評価に有用で、整形外科領域のスポーツ外傷診断に活用できる
  • 保険適用が一般的で紹介状なしでも受診可能なため、気になる症状は早めに相談することが勧められる

目次



閉所恐怖症でも怖くない!オープン型MRIの構造と開放感の秘密

閉所恐怖症でも怖くない!オープン型MRIの構造と開放感の秘密

オープン型MRIは、閉所恐怖症の方にも受けていただきやすいよう設計された装置です。ここでは従来型との違いや検査中の工夫、時間の目安をご紹介します4


従来型(トンネル型)との構造の違い


従来のトンネル型MRIは、細長い筒の中に体を入れて撮影するため、顔のすぐ上に天井が迫り、圧迫感を覚える方が多くいらっしゃいました。一方、オープン型MRIは上下方向にのみ磁石を配置し、左右が大きく開いた開放的な構造になっています。両サイドが空いているため視界が抜け、天井までにも余裕があり、ドーム型のような「押し込められる感覚」が生じにくい設計です。過去にトンネル型でつらさを感じた方にとっても、心理的な負担を和らげやすい構造といえます5


検査中の「視界」と不安を和らげる具体的な工夫


オープン型は側方が開いているため、検査中も外の景色やスタッフの姿を確認でき、安心感につながります。それでも不安な場合は、アイマスクの着用や軽く目を瞑ることで刺激を減らす工夫が可能です。加えて、検査中はマイクを通じてスタッフと会話ができ、体調の変化があればすぐに中断できる体制も整えています。声かけを受けながら撮影が進むため、「一人きりで閉じ込められた」という感覚を和らげやすくなります。


オープンMRIの検査時間の目安


膝や腰などの部位ごとの撮影時間は、おおむね20〜30分程度が目安です。撮影中はじっと静止していただく必要がありますが、途中で声かけや小休止をはさむこともでき、時間の見通しがつくことで気持ちに余裕が生まれます。「終わりが見える」という安心感は、閉所への不安を抱える方にとって大きな支えとなり、多くの方が落ち着いて検査を受けていらっしゃいます。


スポーツ外傷の診断精度は?オープンMRIの実力とメリット


「オープン型は画質が劣るのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、整形外科領域では十分に活用できる装置です。ここではその特徴をご紹介します1


靭帯損傷や半月板損傷を評価するMRIの役割


レントゲンは骨の状態を確認するのに優れている一方で、靭帯や半月板、腱といった軟部組織は写し出せません。サッカーや野球などのスポーツで膝を捻った際に疑われる前十字靭帯損傷や半月板損傷の評価には、MRIによる撮影が有用とされています。MRIは磁気を使って身体の内部を多角的に画像化できるため、軟部組織の状態を把握する上で重要な役割を担います4


オープン型と従来型で画像診断に違いはあるのか?


オープン型MRIは磁場強度が従来型より低い機種もありますが、近年は撮影技術やソフトウェアの進歩により、整形外科領域のスポーツ外傷の評価に活用できる画像が得られるようになっています。膝や肩、腰といった部位を静止した状態で撮影する用途では、靭帯や半月板の状態を確認する上で支障のない画像が得られることが多く、閉所恐怖症で従来型を受けにくい方にとって有用な選択肢となります5。診断は画像と診察所見を総合して行われますので、担当医とよくご相談ください。


早期のMRI検査を推奨する理由


痛みを我慢して自己判断で放置すると、状態の把握が遅れ、復帰までの期間が延びてしまうこともあります。MRIによる早期の画像評価は、治療方針を検討する出発点です。保存療法で経過を見るのか、専門的な処置を検討するのかは、状態を正しく把握してこそ判断できます。大切なスポーツへ安全に戻るためにも、早めの受診をご検討ください2


費用や紹介状は?オープンMRI検査を受ける前に知りたい疑問


MRI検査を検討する際に気になる、費用と受診方法についての実用情報を整理します。


オープンMRIの検査費用は通常と異なる?保険適用の有無


スポーツ外傷などで医師が必要と判断したMRI検査は、健康保険の適用対象となります。自己負担額は加入されている保険や年齢によって異なりますが、3割負担の方で撮影部位や条件によりおおむね6,000〜8,000円程度が目安です。オープン型MRIだからといって特別に費用が高くなることは基本的になく、通常のトンネル型と同じ算定基準で計算されます。診察料や画像診断管理加算などが別途加わるため、正確な金額は受診されるクリニックで事前にご確認いただくと安心です。人間ドックや脳ドックなど自費の検査の場合は、施設ごとに料金が設定されています。


他院からの紹介状は必要?オープンMRIを設置する整形外科の探し方


MRIを設置している整形外科クリニックであれば、紹介状がなくても直接受診してMRI検査を受けられることが一般的です。すでに他院で治療中の方が「オープン型で撮影したい」とご希望の場合は、紹介状(診療情報提供書)をお持ちいただくと、これまでの経過を踏まえたスムーズな検査・診察につながります。オープン型MRIを導入している施設は限られるため、お住まいの地域で「オープンMRI」「整形外科」といったキーワードで検索したり、かかりつけ医に相談したりして探すとよいでしょう。


おおかわ整形外科(羽島市)で安心のオープンMRI検査を


羽島郡笠松町の当院では、オープン型MRIを導入し、閉所恐怖症の方にも配慮した検査環境を整えています。


患者さまの「怖い」に寄り添う、当院ならではの配慮とサポート


当院ではオープン型MRIを導入している点を強みとし、過去のMRI検査でつらさを感じた患者さまにも受けていただきやすいよう努めています。検査前には装置や流れを丁寧にご説明し、検査中もスタッフが声をおかけしながら進めます。不安な点は遠慮なくお伝えください。


サッカーやスポーツへの早期復帰に向けた一歩を踏み出しましょう


画像診断は、その後の治療方針やリハビリ計画を検討する土台になります。当院では診察・画像検査・リハビリまで一貫して対応し、大切なスポーツへ安全に戻るための道筋をご提案します。膝の痛みや違和感でお困りの方は、まずは一度ご相談ください。


よくある質問


Q1. 閉所恐怖症でも受けやすいMRIはありますか?

A. 左右が大きく開いた「オープン型MRI」は、従来のトンネル型に比べて圧迫感が少なく、閉所恐怖症の方にも受けていただきやすい装置です。ただし、症状の程度には個人差があるため、事前に医師やスタッフへご相談ください。


Q2. MRI検査で閉所への不安を感じやすいのはなぜですか?

A. トンネル型MRIは筒状の狭い空間に体を入れて静止する必要があり、大きな作動音も加わるため、閉塞感や不安を強く感じる方がいらっしゃいます。過去の経験が次回以降の受診をためらう要因になることもあります。


Q3. MRI検査で閉所恐怖症への対策はありますか?

A. アイマスクの着用、目を瞑る、スタッフとの会話、深呼吸などが有効とされています。またオープン型MRIを選択する、事前に装置を見学するといった方法も、不安を和らげる助けになります。


Q4. オープン型MRIで注意すべき点はありますか?

A. 機種によっては磁場強度が従来型より低く、微細な描出が求められる一部の検査では従来型のほうが適する場合もあります。整形外科領域のスポーツ外傷評価では活用できる画像が得られることが多いため、目的に応じた選択が大切です。


Q5. スポーツ外傷の検査は当日にできますか?

A. 当院ではオープン型MRIを保有しており、状況によって当日中の検査に対応できる場合があります。混雑状況によりますので、事前にお電話でご確認いただくとスムーズです。


参考文献


1. 日本医学放射線学会. https://www.radiology.jp/

2. 日本救急医学会. https://www.jaam.jp/

3. Chandra A, Dervenoulas G, Politis M et al. Magnetic resonance imaging in Alzheimer's disease and mild cognitive impairment. Journal of neurology (2019). PMID: 30120563 / DOI: 10.1007/s00415-018-9016-3

4. Minhas AS, Oliver R. Magnetic Resonance Imaging Basics. Advances in experimental medicine and biology (2022). PMID: 36306094 / DOI: 10.1007/978-3-031-03873-0_3

5. Yousaf T, Dervenoulas G, Politis M. Advances in MRI Methodology. International review of neurobiology (2018). PMID: 30314602 / DOI: 10.1016/bs.irn.2018.08.008


大川 力

医師


おおかわ整形外科

院長

大川 力

▶ 監修者プロフィール

経歴
1991年 岐阜大学医学部卒業
1991年 三重大学医学部整形外科学教室入局
1991年 山田赤十字病院(現伊勢赤十字病院)整形外科勤務
1997年 名張市立病院整形外科勤務
1998年 山本総合病院(現桑名市総合医療センター)整形外科勤務
2000年 富田浜病院整形外科勤務
2000年 おおかわ整形外科開院
資格・所属学会
日本整形外科学会整形外科専門医
日本運動器学会運動器専門医