ランニング中の膝の痛みは「ランナー膝」? 原因と症状を解説|羽島郡笠松町の整形外科|おおかわ整形外科ランニング中の膝の痛みは「ランナー膝」? 原因と症状を解説|羽島郡笠松町の整形外科|おおかわ整形外科

駐車場 70

お問い合わせはこちら
058-388-7666

【受付】9:00-12:00/16:00-19:00
【休診日】木曜午後、土曜午後、
日曜、祝日

〒501-6065 岐阜県羽島郡笠松町門間853

ブログ BLOG

お問い合わせはこちら
058-388-7666
〒501-6065 岐阜県羽島郡笠松町門間853

ランニング中の膝の痛みは「ランナー膝」? 原因と症状を解説

ランニング中の膝の痛みは「ランナー膝」? 原因と症状を解説

■ランニング中に膝の外側が痛む——その正体とは


走るたびに膝の外側がじわっと痛む。少し休めば落ち着くのに、また走ると同じ場所が疼く。


そんな経験はありませんか?


その痛み、「ランナー膝(腸脛靭帯炎)」かもしれません。本記事では、原因や症状の特徴、セルフチェックのポイントをわかりやすくまとめました。


この記事の要点まとめ


  • ランナー膝(腸脛靭帯炎)は、膝の屈伸動作による腸脛靭帯と骨の摩擦が繰り返されることで生じるスポーツ障害です。
  • 膝外側のピンポイントの痛みや走行後半に増す痛みは、セルフチェックリストで確認してみましょう。
  • ランニング以外のスポーツでも発症する可能性があり、痛みが続く場合は整形外科への相談が望まれます。

■ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは?膝の外側が痛む原因とメカニズム

■ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは?膝の外側が痛む原因とメカニズム

ランナー膝の正式名称は「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」


ランニングやマラソンなど、膝の曲げ伸ばしを何度も繰り返す動作がきっかけとなり、膝の外側に痛みが生じるスポーツ障害です。


◎腸脛靭帯と膝の関係——摩擦が痛みを引き起こす仕組み


腸脛靭帯は、骨盤の外側からすねの骨(脛骨)まで太ももの外側を走る長い靭帯です。膝を曲げ伸ばしするたびに、大腿骨の外側にある突起「大腿骨外側上顆」の上を前後にスライドしています。


ランニングでは一歩ごとにこの屈伸が起こるため、靭帯と骨の突起の間に摩擦が積み重なり、やがて炎症へとつながると考えられています。


これがランナー膝の痛みの正体です。


走行距離や練習頻度を急に増やすと摩擦回数が一気に跳ね上がるため、トレーニング量の変化がきっかけになるケースも珍しくありません。


◎ランナー膝になりやすい人の特徴と見落としがちなリスク要因


代表的なリスク要因をまとめると、次のとおりです。


  • O脚(内反膝)で靭帯の張力が強くなりやすい
  • 太ももやお尻まわりの筋力・柔軟性が不足している
  • 急にランニングの距離やペースを増やした(オーバーユース)
  • シューズのソールが片側だけ極端にすり減っている
  • 路面の傾斜や硬いアスファルトでの走行が多い

シューズの摩耗や路面環境は意外と見落としやすいポイントです。「フォームは問題ないはずなのに痛む」という方は、足元の条件も一度振り返ってみてください。


■ランナー膝の症状セルフチェック——こんな痛み方は要注意


「自分の膝の痛みはランナー膝なのだろうか」


そう感じたら、以下のチェックリストと照らし合わせてみてください。


◎ランナー膝に多い症状チェックリスト


  • ランニング中、一定の距離や時間を超えたあたりから膝の外側が痛み出す
  • 走り始めは平気でも、後半になるほど痛みが強まる
  • 下り坂や階段を下りるときに痛みが増す
  • 走るのをやめてしばらく休むと痛みが和らぐ
  • 膝の外側を指で押すとピンポイントで痛い箇所がある

複数当てはまる場合は、ランナー膝の可能性があります。


◎「痛みが引くからまだ大丈夫」と感じたら要確認


ランナー膝の厄介な点は、安静にすると痛みが軽くなるところです。


「休めば痛くないから問題ない」と自己判断して走り続けると、靭帯周辺の炎症が繰り返し蓄積し、やがて歩行時にも痛みが出るほど症状が進んでしまう場合があります。


痛みのたびにトレーニングを中断せざるを得ない状態が続いているなら、早めに整形外科で相談することをおすすめします。


■ランニング以外も要注意——ランナー膝が起こりやすいスポーツ


「ランナー膝」という名前から、ランニング特有のトラブルだと思われがちですが、膝の屈伸を繰り返すスポーツであれば発症の可能性があります。


◎マラソン・自転車・登山……膝の屈伸が多い競技に共通するリスク


  • マラソン・長距離ランニング:歩数が多いぶん摩擦回数も増え、発症しやすいとされている

  • 自転車(ロードバイク):ペダリングで膝の曲げ伸ばしを高回転で繰り返す

  • 登山・トレイルランニング:下りでの着地衝撃が腸脛靭帯への負荷を高める

  • バスケットボール・サッカー:ダッシュと急停止が膝に大きな負担をかける

走る動作に限らず、「膝を繰り返し曲げ伸ばしする」スポーツ全般がリスクになり得ます。


◎痛みが続くときは整形外科への相談がおすすめ


セルフチェックで該当する項目が多い方や、スポーツのたびに膝の外側が痛む方は、自己判断で様子を見続けるよりも整形外科で一度検査を受けることを検討してみてください。


当院では、レントゲンだけでは判断が難しい靭帯まわりの状態を確認するためにオープン型MRIを導入しており、痛みの原因をより正確に把握できる体制を整えています。


「痛みの原因がわかって、少し気持ちが楽になった」とおっしゃる患者様も少なくありません。膝の痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。


■よくある質問


Q. ランナー膝は走らなければ自然に落ち着きますか?

A. 安静にすることで痛みが和らぐケースはありますが、筋力不足やフォームの問題といった根本的な原因が残っていると、再開後に繰り返す可能性があります。痛みが続く場合は整形外科への相談をおすすめします。


Q. ランナー膝かどうかは自分で判断できますか?

A. セルフチェックリストである程度の目安にはなりますが、膝の外側の痛みには別の疾患が隠れていることもあります。確定的な判断は画像検査などを行える医療機関で受けるのが望ましいです。


Q. ランナー膝はランニング初心者でもなりますか?

A. はい、初心者の方にも起こりえます。急に走る距離や頻度を増やすと腸脛靭帯への負荷が急増するため、トレーニング量は段階的に増やすことが大切です。


Q. 膝の外側ではなく内側が痛い場合もランナー膝ですか?

A. ランナー膝(腸脛靭帯炎)は膝の外側に痛みが出るのが典型的です。内側の痛みは別の疾患が考えられるため、整形外科で検査を受けることをおすすめします。


大川 力

医師


おおかわ整形外科

院長

大川 力

▶ 監修者プロフィール

経歴
1991年 岐阜大学医学部卒業
1991年 三重大学医学部整形外科学教室入局
1991年 山田赤十字病院(現伊勢赤十字病院)整形外科勤務
1997年 名張市立病院整形外科勤務
1998年 山本総合病院(現桑名市総合医療センター)整形外科勤務
2000年 富田浜病院整形外科勤務
2000年 おおかわ整形外科開院
資格・所属学会
日本整形外科学会整形外科専門医
日本運動器学会運動器専門医