部活で子どもが怪我したら?整形外科と整骨院の選び方と受診基準|羽島郡笠松町の整形外科|おおかわ整形外科部活で子どもが怪我したら?整形外科と整骨院の選び方と受診基準|羽島郡笠松町の整形外科|おおかわ整形外科

駐車場 70

お問い合わせはこちら
058-388-7666

【受付】9:00-12:00/16:00-19:00
【休診日】木曜午後、土曜午後、
日曜、祝日

〒501-6065 岐阜県羽島郡笠松町門間853

ブログ BLOG

お問い合わせはこちら
058-388-7666
〒501-6065 岐阜県羽島郡笠松町門間853

部活で子どもが怪我したら?整形外科と整骨院の選び方と受診基準

部活で子どもが怪我したら?整形外科と整骨院の選び方と受診基準

部活中の怪我、整形外科と整骨院で迷ったときの考え方


練習中に足首をひねって大きく腫れている、けれど来月には大会がある——羽島周辺の保護者の方から、こうしたご相談をよくいただきます。整形外科と整骨院では、資格も対応できる範囲も異なります。本記事では両者の違いと、症状ごとの受診の目安、部活を続けながら経過をみる考え方を整理します。


この記事の要点まとめ


  • 整形外科は医師による画像検査、整骨院は柔道整復師による手技施術と役割が異なる
  • 強い腫れや変形など突発的な外傷は、整形外科での確認が目安となる
  • 整骨院を利用する場合も、医師による定期的な評価を併せて検討することが考えられる

整形外科と整骨院の根本的な違いと特徴

整形外科と整骨院の根本的な違いと特徴

名前は似ていても、法律上の位置づけはまったく別ものです。整形外科は医師が診療を行う医療機関、整骨院(接骨院)は柔道整復師が施術を行う施術所1。この違いが、受けられる検査や発行できる書類の種類にそのまま表れます。


医師による画像診断(レントゲン・MRI)と治療の範囲


整形外科では、医師が問診と触診に加えてレントゲンやMRIなどの画像検査を行い、骨折・脱臼・靭帯損傷の有無を医学的に評価します3。レントゲンは骨の状態を、MRIは靭帯や軟骨、筋腱といった軟部組織の状態をみるために用いられます。そのうえで投薬、固定、リハビリの処方といった医療行為を組み立てられるのは、医療機関ならではの役割です。当院にはオープン型MRIがあり、閉塞感が苦手なお子様でも受けていただきやすい環境で撮影を検討できます。骨密度測定装置も設置し、成長期の骨の状態を含めて評価する体制を整えています。


柔道整復師による手技施術と応急処置の役割


整骨院では、柔道整復師が骨折・脱臼・捻挫・打撲といった急性の外傷に対し、手技や固定、応急処置を担います。骨折や脱臼への施術は応急手当を除いて医師の同意が必要とされ、保険が使えるのも急性の外傷に限られます。慢性的な肩こりや筋肉疲労のケアは自費扱いとなることが多いため、通う前に確認しておくと行き違いを避けやすくなります。


学校のスポーツ災害共済給付(日本スポーツ振興センター)申請における書類の違い


部活動中の怪我は、日本スポーツ振興センターの災害共済給付の対象になる場合があります。申請には医療機関等の証明が必要で、整形外科なら医師の診断書・証明、整骨院なら施術内容の証明が発行されます。ただし負傷名や治療期間の医学的な裏づけを求められる場面では、医師の診断が基礎資料として重視されやすい傾向があります。学校への提出書類で立ち止まらないためにも、まず整形外科で診断を受けておくと手続きが進めやすくなります。


症状別に見る受診先の選択基準(外傷と使いすぎの障害)

症状別に見る受診先の選択基準(外傷と使いすぎの障害)

スポーツによる怪我は、ぶつけたりひねったりして起こる「突発的な外傷」と、繰り返しの負荷で生じる「使いすぎによる障害」に大きく分かれます。どちらのタイプかによって、優先したい対応も変わってきます3


強い腫れや激痛を伴う「突発的な外傷」で整形外科を優先すべき理由


足首の捻挫だと思っていても、骨端線の損傷や剥離骨折、靭帯損傷が隠れていることがあります。体重をかけられない、腫れが急に強くなる、皮下出血が広がる、変形がある。こうしたときは画像検査ができる整形外科での確認をご検討ください2。損傷の程度をつかまないまま運動を続けた場合、足首の不安定さが残り、捻挫を繰り返す状態につながることがあるとも指摘されています。反対に、画像で骨に問題が見当たらないと分かれば、その後のケアの方針も立てやすくなります。


野球肘やシンスプリントなど「使いすぎ(オーバーユース)による障害」へのアプローチ


野球肘、シンスプリント、オスグッド病などは、フォームや練習量、身体の柔軟性といった要素が複雑に絡みます。とくに成長期の野球肘(離断性骨軟骨炎)は初期に自覚症状が乏しいことがあり、画像による経過観察が判断材料になります3。整形外科では医師の指示のもとで理学療法士が関節可動域や筋力、動作のクセを評価し、負担を減らす身体の使い方を段階的に指導します。整骨院のトレーナー的サポートとは目的が異なるため、まず原因を医学的に切り分けておくことが、遠回りに見えて近道になることもあります。


大会までの期間に合わせた早期復帰に向けた復帰計画の立て方


「1ヶ月後の地区大会に出たい」というご希望は、遠慮なく医師にお伝えください。損傷の程度が画像で把握できれば、固定の期間、荷重を始める時期、ジョグ・ダッシュ・カッティングと段階を上げる目安を、おおよそのスケジュールとして共有できます。もちろん経過には個人差があり、お約束はできません。それでも「今どこまで動かしてよいか」の見当がつくと、部活を離れる不安がやわらぎ、患部外トレーニングにも取り組みやすくなります。羽島エリアで大会日程が決まっているお子様ほど、早めのご相談が選択肢を広げます。


よくある誤解と通院で押さえておきたいポイント


受診先で迷う背景には、いくつかの思い込みが影響していることがあります。保護者の方から実際によく伺うご不安を整理してみます。


誤解:「整形外科にかかると長期間部活を完全に休まされる」の現実


「病院に行くと全部休めと言われそうで」という声は少なくありません。実際には、患部の状態に応じて休む範囲を切り分ける考え方が一般的です1。足首を痛めていても、上半身の筋力トレーニングや体幹、痛めていない側の運動は続けられることが多く、練習に帯同しながらできることに取り組むお子様もいらっしゃいます。大切なのは「動くか休むか」の二択ではなく、負荷の種類と量を調整するという視点です。当院の院長も、大会を控えたお子様には競技復帰までの見通しをできるだけ具体的にお伝えし、ご本人と保護者の方が納得して選べるよう心がけています。


整骨院でのケアを希望する場合における医師の定期的な評価の併用


通いやすさや部活後の時間帯を考えて整骨院を選びたい、というお気持ちもよく分かります。その場合にご提案したいのが、最初に整形外科で診断を受け、その後も定期的に医師の評価を挟む進め方です。骨折や靭帯損傷が否定されているかどうかで、施術を進めるうえでの前提が変わってきます。また、同じ負傷部位について整形外科と整骨院で同時期に保険を使うと、給付の重複とみなされる場合があるため、通院先や施術内容はお互いに伝えておくとよいでしょう。当院でも他院や施術所での経過を伺いながら、必要に応じてMRIやレントゲンで状態を確かめ直しています3。迷ったときは、まず画像検査ができる医療機関で状態を確認する。この順序を覚えておいていただくと、判断がしやすくなります。


よくある質問


Q1. 整形外科と整骨院、結局どちらに行くとよいですか?

A. 判断に迷うときは、まず整形外科の受診をご検討ください。レントゲンやMRIで骨・靭帯の状態を確かめたうえで、その後のケアの進め方を相談できます。


Q2. スポーツ整形外科と一般の整形外科は何が違いますか?

A. 診療の土台は同じですが、スポーツ整形では競技特有の動作や復帰時期を踏まえた評価・リハビリの提案に重点が置かれます。競技レベルや大会日程をお伝えいただくと、方針の相談がしやすくなります。


Q3. 整形外科で扱う怪我にはどのようなものがありますか?

A. 骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れ、靭帯損傷のほか、野球肘やシンスプリントといった使いすぎによる障害、腰や膝の痛みなど運動器全般が対象です。


Q4. 整形外科と整骨院を併用してもよいですか?

A. 併用そのものは可能です。ただし同じ部位について同時期に保険を使うと給付が重複と扱われる場合があります。通院先と施術内容を双方に伝え、医師の評価を定期的に受ける形が望ましいと考えられます。


Q5. MRIが苦手な子どもでも検査は受けられますか?

A. 当院ではオープン型MRIを導入しており、閉塞感が苦手なお子様にも受けていただきやすい環境です。気になる点は撮影前にご相談ください。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

2. 日本外科学会 https://www.jssoc.or.jp/

3. 公益社団法人 日本整形外科学会 https://www.joa.or.jp/


大川 力

医師


おおかわ整形外科

院長

大川 力

▶ 監修者プロフィール

経歴
1991年 岐阜大学医学部卒業
1991年 三重大学医学部整形外科学教室入局
1991年 山田赤十字病院(現伊勢赤十字病院)整形外科勤務
1997年 名張市立病院整形外科勤務
1998年 山本総合病院(現桑名市総合医療センター)整形外科勤務
2000年 富田浜病院整形外科勤務
2000年 おおかわ整形外科開院
資格・所属学会
日本整形外科学会整形外科専門医
日本運動器学会運動器専門医