
スポーツ中に起こることの多い肉離れ。
放置すると痛みや腫れが悪化してしまうため、万が一起こった場合は、早めの応急処置と受診が大切です。
この記事では、肉離れに対する応急処置の方法と、病院で受けられる治療法について解説します。
目次
■肉離れとは?
肉離れとは、スポーツなどで瞬間的に体を動かした際に起こる、筋肉の断裂です。
断裂した部分に炎症が起こり、痛みや腫れのほか、筋肉が窪んで見える場合もあります。
肉離れが起こると、スポーツのパフォーマンスが低下するだけでなく、日常生活や仕事に影響が出てしまうケースも珍しくありません。
そのため受傷後は放置せず、早めに治療を行うことが大切です。
関連記事:「ブチッ」その痛み、肉離れかも? 原因と症状、ふくらはぎ・太ももなど好発部位まとめ
■肉離れは早めの「応急処置」が大切
万が一肉離れをした場合、その場ですみやかに応急処置を行うことで、痛みや腫れを抑えられます。
肉離れに対する応急処置として「RICE処置」と呼ばれる方法があります。
【RICE処置とは】
|
R(Rest:安静) |
患部を安静に保つ。 |
|
I(Ice:冷却) |
患部を氷や冷水で冷却する。 |
|
C(Compression:圧迫) |
患部を包帯やテーピングで圧迫する。 |
|
E(Elevation:挙上) |
患部を心臓よりも高い位置に挙げる。 |
肉離れの場合、まずは保冷材や氷嚢、冷水などを使用し、15~30分程度冷やし続けることで、炎症を抑えるのに役立ちます。
また、可能ならタオルやテーピングを使用して患部を圧迫するのも効果的です。
RICE処置を行わずに肉離れを放置していると、炎症が悪化してしまう可能性が高いです。
病院を受診するまでの間、できる限り炎症を抑えるためにも、可能な範囲で応急処置を行いましょう。
■病院での肉離れの治療法
肉離れは、主に整形外科で治療を受けられます。
整形外科における肉離れの主な治療法は、以下の通りです。
-
患部の固定
-
痛み止めや湿布の処方
-
物理療法
-
運動療法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
◎患部の固定
肉離れした部位を安静に保つために、患部を固定するケースがあります。
筋肉の断裂した場所と炎症の程度によっては、ギプスを使用し、関節を固定します。
◎痛み止めや湿布の処方
炎症が収まるまでの間、痛み止めや湿布を処方することも多いです。
肉離れの痛みから、家事や仕事が思うように行えなくなる方も少なくありません。
日常生活に支障が出るようなケースでは、医師と相談し、部位と症状に応じた薬の処方を受けるとよいでしょう。
◎物理療法
痛みを軽減するために、リハビリテーションで物理療法を行う場合もあります。
肉離れに対しては、炎症後にこわばった筋肉を温め治療する温熱療法や、電気の力で痛みをやわらげる電気刺激療法、音波で筋肉の回復を促す超音波療法などが可能です。
断裂した筋肉が回復するまでには、一定の時間が必要となります。
治療中に生じる痛みをやわらげたり、筋肉の再生効率を高めたりしたい場合は、物理療法を検討してみましょう。
◎運動療法
リハビリテーションの一環として運動療法を行うことも、肉離れの回復を促進します。
肉離れによる炎症後は、筋肉が硬くこわばり、動かしにくくなるケースが多いです。ストレッチや筋力トレーニング、スポーツに必要な動きの練習を行うことで、筋肉の状態が戻り、肉離れ以前の生活に復帰しやすくなります。
また、自分の体や、行っているスポーツに適した運動方法を身に付けることで、肉離れの再発予防にも繋がるでしょう。
■肉離れの治療期間はどのくらい?
肉離れの治療にかかる期間は、重症度によって異なります。
以下は、肉離れからスポーツへ復帰するまでにかかる期間を、重症度ごとに表したものです。
軽症 :1~2週
中等症:4~12週
重症 :12~18週
※目安になります。
筋肉の回復にかかる時間には個人差があるため、必ずしも上記に当てはまるわけではありません。医療機関で適切な治療を受け、早期回復・完治を目指しましょう。
■肉離れは応急処置の後早めに整形外科へお越しください
肉離れをした場合、その場ですみやかに応急処置を行うことが、症状の悪化予防に繋がります。
応急処置をしていれば、病院で専門的な治療を受けるまでの痛みがやわらぎやすくなり、結果として回復がスムーズになる場合もあります。
スポーツや体の負担が大きい仕事をする方は、思わぬタイミングで肉離れをする可能性もあります。RICE処置を頭に入れて置き、万が一のときには、早めに応急処置をして病院へ向かいましょう。
『おおかわ整形外科』では、肉離れに対する専門的な治療やリハビリテーションを提供しています。痛みや腫れの改善はもちろん、継続的なリハビリテーションで再発予防をサポートすることも可能です。
万が一の肉離れの際には、ぜひお気軽に当院へご相談ください。


