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すべり症(腰椎変性すべり症・分離すべり症)の治療法


前回の記事では、「すべり症」の原因と症状について解説しました。


「すべり症」になると上下の背骨がずれてしまい、腰痛やしびれなどが生じます。

腰椎(腰の骨)に起こりやすいすべり症は、早めに発見・治療しなければ、症状が進行し日常生活に支障が出てしまう場合もあるのです。


すべりに対する治療法や、自分でできる予防・対処法を理解しておくことで、悪化を防げるでしょう。


この記事では、腰椎変性すべり症と分離すべり症の治療方法や、予防・対処法を解説します。


■すべり症とは?


すべり症とは、上下に連結している背骨がずれてしまい、腰痛や下半身の痛み・しびれが出現する病気です。

すべり症には「腰椎変性すべり症」と「分離すべり症」の2種類があり、それそれ腰椎がずれる原因が異なります。


腰椎変性すべり症は中高年以降の女性に生じやすく、分離すべり症は体が柔らかく骨も未成熟な成長期の子どもがよく発症します。


■すべり症の検査方法 


すべり症はなるべく早く発見・治療することで悪化を防ぎ、日常生活やスポーツへの影響を軽減することができます。

すべり症の主な検査方法は以下です。


  • X線(レントゲン)検査

  • CT

  • MRI

  • 神経根ブロック


すべり症が生じている場所やずれの程度は、レントゲン検査によって判別できます。

腰椎のずれの大きさから進行度合いをある程度判断でき、悪化防止や治療のプランを立てることが可能です。


また、CTやMRI、神経根ブロックなどを用いることで、神経が圧迫されている程度を確かめる場合もあります。


■すべり症の治療法 


すべり症には「保存療法」と「手術」の2通りの治療法があります。

検査によって分かった症状や骨の状態に応じて、治療方法を選択することが大切です。


それではすべり症の治療方法を見ていきましょう。


◎保存療法

すべり症の初期段階や、症状が軽度のケースでは「保存療法」が選択されます。

保存療法で実施する治療は以下の通りです。


  • 安静

  • 装具療法

  • 物理療法

  • リハビリテーション

  • 薬物療法


初期段階で症状が軽度の場合、安静期間を設けることで痛みが軽減する場合があります。

安静期間は人によりますが、早ければ2~3日での改善も可能です。


安静期間中は腰椎の負担を減らすため、コルセットなどの装具を使用する場合もあります。

また、痛みの出ている部位に対し、電気治療や温熱治療などの物理療法を実施し、痛みの緩和を補助することも可能です。


さらに、リハビリテーションで体の柔軟性を改善し、体幹の筋肉を鍛えることで、さらなる痛みの改善や再発予防も図ることができます。

痛みが強く日常生活に支障が出てしまう場合は、痛み止めの注射や内服薬を併用し、腰椎の状態が落ち着くのを待ちましょう。


◎手術

保存療法で効果が得られなかった場合や、腰椎のずれが大きく、神経に大きな影響を及ぼす場合には、手術を提案することがあります。


神経を圧迫している箇所を削る「除圧術」や、ずれた腰椎をボルトで固定する「固定術」など、状況に応じて手術方法を検討・相談します。


手術後はリハビリテーションや、日常生活の動き方の指導など、さまざまなフォローを受けることで、元の生活に復帰できるでしょう。


■すべり症の予防法と対処法 


すべり症は治療も重要ですが、発症と悪化を防ぐための予防と対処を知ることも大切です。

それぞれ見ていきましょう。


◎予防法

すべり症を予防するには、体の柔軟性を高めたり、背骨を支える体幹の筋肉を鍛えたりすることが重要です。


柔軟性が悪いと腰椎に負担がかかり、骨や周囲の組織が劣化しやすくなります。

また、体幹の筋肉が未熟な状態で激しい運動を繰り返すと、背骨が耐えきれず分離を起こしてしまうでしょう。


加齢や劣化による発症も、スポーツなどによる発症も、柔軟性や筋力を高めることで予防できる可能性があるのです。


◎対処法

すべり症の悪化を防ぐためには、生活の見直しやスポーツの制限などが必要になります。

腰痛やしびれ気づいた段階で早めに医療機関を受診し、検査と指示を受けましょう。


■すべり症の治療後にやってはいけないこと 


すべり症の治療後、気を付けるべきことや注意点を紹介します。


◎腰に負担がかかる姿勢

すべり症は、保存療法や手術で治療しても再発する可能性があります。

再発を防ぐためには、腰に負担のかかる姿勢を控えることが重要です。


椅子に座るときは腰を丸めず、背筋を伸ばして座ったり、立っているときも背筋を正したりなど、正しい姿勢を意識して再発を予防しましょう。


◎やってはいけない動き

すべり症の治療後や治療中は、腰に負担のかかる動きにも注意しなければいけません。

中腰で床から物を持ち上げたり、勢いよく腰を捻ったりしないように気を付けましょう。


このことから、治療後すぐのスポーツも、様子を見ながら行なうようにしてください。


■すべり症の治療は整形外科医へご相談ください


すべり症は早めに検査と治療を開始することで、悪化を防げる場合があります。

放置してしまうと治療にかかる時間も長くなり、手術が必要になってしまうこともあるのです。


腰痛やしびれが出る場合はすべり症の可能性も考え、早めに整形外科を受診しましょう。


「おおかわ整形外科」では、高性能なMRIをはじめとした各種検査や、すべり症の知識が豊富なスタッフによる治療を提供しています。

すみやかな治療とその後のケアにより、痛みやしびれに悩まされない生活をサポート可能です。


腰痛・しびれにお悩みの方、すべり症の疑いがある方は、お気軽に当院へご相談ください。


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