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疲労骨折って放っておいても治る? 自然治癒と正しい対応法


重労働や強度の強いスポーツを続けていると、骨が負荷に耐えきれなくなり「疲労骨折」が起こることがあります。


痛みを堪えながら運動や仕事を続けている方の中には「放っておいても平気なのかな?」と、不安に感じている方もいるでしょう。


この記事では、疲労骨折の自然治癒について詳しく解説します。記事内では、治療にかかる期間の目安や、早く治すためのポイントなどもまとめていますので、ぜひご覧ください。


■疲労骨折は放置しても自然治癒する?


結論から言うと、疲労骨折は自然治癒が可能なケースもあります。


骨折の程度が軽ければ、身体に備わっている自然治癒力によって、徐々に骨は元通りになっていきます。そのため、多くの疲労骨折で手術を行わない「保存療法」で治療を進めるながら、様子をみていきます。


ただし、疲労骨折は「放っておけば治るわけではない」という点に注意しなければいけません。


疲労骨折は身体の使い過ぎによって生じるケガであり、そのまま放置していると、治りが遅くなったり、悪化したりするケースもあります。


そのため、疲労骨折の疑いがある場合はきちんと検査したうえで自然治癒で治るかを判断してもらい、適切な管理を行う必要があります。


■疲労骨折で自然治癒できるケースとできないケースの違い


疲労骨折において、骨折部分に偽関節(ぎかんせつ)が生じている場合、自然治癒での治療は難しく、専門的な治療が必要になる場合があります。


偽関節とは、骨折して離れた骨が元通りにくっつかず、分離してしまった状態です。疲労骨折後に運動や仕事で骨を動かし続けていると偽関節になることがあり、慢性的な痛みや動かしにくさが生じる場合があります。


偽関節が生じてしまった場合、放置しても元通りにくっつくことはないため、手術を行うケースも。


また、疲労骨折に対し、保存療法の効果が得られない場合も、手術を検討することがあります。


■疲労骨折の治療にかかる期間の目安


ここでは、疲労骨折の治療にかかる期間の目安を紹介します。


骨の再生速度は、脛骨(すねの骨)や中足骨(足の骨)など骨折部位によって異なるため、それぞれ確認していきましょう。


【疲労骨折の部位と治療期間の目安】

骨折部位

治療期間の目安

脊椎(背骨)

6~12週

肋骨(あばらの骨)

6~10週

脛骨(すねの骨)

8~12週

腓骨(すねの横の骨)

8~12週

中足骨(足の甲の骨)

3~6週


多くの場合、疲労骨折の診断を受けてから2~3ヶ月程度で治癒し、仕事やスポーツへの復帰を目指せます。


なお、上記の治療期間はあくまでも目安であり、骨が再生する期間には個人差がある点に注意してください。


■疲労骨折の自然治癒を早めるポイントと対応法


疲労骨折を早く治したい場合、自然治癒力を高めるポイントを押さえることが大切です。


自然治癒力を高めるために、日常生活で気を付けるべきポイントや対応法には、以下のようなものがあります。


  • 「安静」を徹底する

  • 十分な「栄養」を摂取する

  • 整形外科で「リハビリ」を受ける


詳しく見ていきましょう。


◎「安静」を徹底する

疲労骨折をなるべく早く改善するには、骨折した部位の徹底的な「安静」が大切です。


骨折している部位へ衝撃が加わったり、周りにある筋肉が動いたりすると、治りが遅くなってしまう場合があります。


なるべく刺激を与えないために、ギプスやサポーターで固定する、杖を使用して体重をかけないようにするなど、生活の中で「安静にする工夫」を行うことが大切です。


◎十分な「栄養」を摂取する

骨の再生には、十分な「栄養」と「休息」も必要となります。


骨はカルシウムなどのミネラルやビタミン、コラーゲンなどからできています。折れた骨を再生するには、骨にきちんと栄養が行き渡らなければならないため、バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。


また、塩分やアルコールの摂り過ぎはカルシウムの吸収を妨げ、骨の再生を遅らせる可能性があるため、注意しましょう。


※参照:厚生労働省データベース/骨の健康のための栄養


◎整形外科で「リハビリ」を受ける

骨の再生を早めるために、リハビリテーション(リハビリ)を受けるのも選択肢の1つです。


骨折した部分には、ある程度時間が経つと、折れた骨同士を繋ぐ「仮骨」が現れます。

仮骨ができた段階から、少しずつ運動を行ったり刺激を与えたりすることで、骨の再生が促進されるのです。


ただし、無理な運動や強すぎる負荷は逆効果になってしまう場合もあります。適切な負荷量で安全に運動するためには、整形外科で理学療法士や作業療法士からリハビリを受けましょう。


■疲労骨折はポイントを抑えて早期回復を目指しましょう


疲労骨折は、早めに気が付いて適切な処置・安静を行えば、骨の自己修復能力によって治癒が期待できる疾患です。


ただし、骨が再生するにはある程度の時間がかかるため、その間スポーツに参加できなかったり、仕事のパフォーマンスが低下してしまったりする可能性もあります。


なるべくスムーズに治療を進めたい方は、今回紹介した早期回復のためのポイントを意識して生活してみてください。


また、疲労骨折をいち早く治すには、整形外科医による検査と管理、専門的なリハビリを受けることも重要です。

『おおかわ整形外科』では、オープンMRIを使用した精密検査や、充実したリハビリ体制によって、疲労骨折の早期改善をサポートいたします。


身体を動かした時に痛みを感じている方、疲労骨折を疑っている方は、ぜひお早めに当院へご相談ください。


おおかわ整形外科
医師
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